恒例の東京矯正歯科学会学術大会に参加してきました。

東京大学総合研究博物館の海部陽介先生による「縄文人と現代人の咬合はなぜ異なるのか」という特別講演を拝聴しました。縄文人の歯は現代人と比較すると、幅広い歯並びで切端咬合（上下の歯の先端どうしがあたっているかみ合わせ）、そして激しく削れていて、元来の歯冠形態がなくなっているそうです。叢生（歯の凸凹した重なり）も極めて少なく一様に整った歯並びをしているとのこと。現代人は食生活の変遷と調理技術も発達して咀嚼する回数が激減し、結果、不正咬合が蔓延。これを先生は、よく言われる「遺伝子変化を伴う現代人の顎骨が退化した」ことにより歯並びが悪くなったのではなく、社会変化に関係した「発育上の問題」と考えているそうです。という事は、まだまだ未来は改善の余地あり・・？。最近タイパ？とかで食事をエナジーゼリーで済ませる若者が増えてきたと聞きました。おまけに今はアレクサに頼めば動かなくても快適生活。通信もバーチャルも進化し、移動の必要もなし・・。もしかして、ほんとにピクミンとかスライムみたになっていたりして？！考えるとちょっとしたホラーですが、歴史を知るって大切！縄文時代を学びながら人類の未来に想いを馳せる時間でした。

溝の口　神保矯正歯科

投稿日：2024年07月12日

投稿者：神保矯正歯科